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ニュートン別冊 認知症の教科書 増補改訂版(2025年6月23日発売)

ニュートン別冊

認知症の教科書

増補改訂版

脳の老化は40代から
すでにはじまっている

認知症の教科書
 増補改訂版

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ISBN978-4-315-52930-2
A4変型判/オールカラー/176 ページ
発行年月日:2025/07/10
定価:1980 円(税込)

 

 

認知症とは,脳のニューロン(神経細胞)の機能が衰えたり,脳血管が損傷したりすることで認知機能が低下し,日常生活に支障をきたした状態のことです。日本では高齢者の増加にともない認知症患者が増加しつつあります。
本書では,アルツハイマー型認知症が発症するメカニズムや最新抗体医薬のしくみのほか,認知機能の低下をおさえながら,認知症の発症をなるべく遅らせるための予防法や食事法についても最新研究を紹介します。
また,主な症状ごとの原因や適切な接し方について,心理学の知見からも解説。重症化にともなって問題行動を起こすようになる認知症患者を前にして,家族や友人としてどのように接し,何に気をつけたらよいのでしょうか。本書は,認知症に立ち向かうすべての方に役立つ一冊です。

 

CONTENTS

  • 1 認知症とは何か?

    【試し読み】

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    認知症の種類
    認知症の兆候と「もの忘れ」
    SCDとMCI
    認知症の症状
    アルツハイマー型認知症
    血管性認知症
    レビー小体型認知症
    若年性認知症
    嗅覚から始まる初期症状
    Column 1 空間障害の鍵をにぎる「場所細胞」と「グリッド細胞」
     
    2 認知症患者のケアと心理学

    【試し読み】

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    記憶障害①〜③
    見当識障害
    前頭葉障害・暴言
    夕暮れ症候群
    論理的思考力の低下
    妄想・幻覚・せん妄
    怒らない,否定しない,共感する
    Column 2 「バスの来ないバス停」は,効果があるのか?
     
    3 アルツハイマー型認知症の研究
    病態の研究史
    記憶のしくみ
    原因①アミロイドβの蓄積
    原因②タウの蓄積
    原因③炎症反応
    原因④遺伝子変異
    アルツハイマー型認知症と遺伝
    コリンエステラーゼ阻害薬
    抗アミロイドβ抗体①〜②
    創薬研究
    早期介入のための脳画像診断
    早期介入のためのバイオマーカー
    Column 3 アルツハイマー薬の新たな希望
     
  • 4 認知機能の高め方
    認知症の社会的負担
    認知症の潜伏期
    危険因子の早期発見
    早期介入の重要性
    危険因子① 血管の老化
    危険因子② 聴力の低下
    危険因子③ 運動不足
    危険因子④ 睡眠不足
    食事の多様性と認知症
    認知機能の向上法①〜②
    Column 4 大人の海馬でもニューロンは再生する
    Column 5 脳ドックや「もの忘れ外来」で認知症対策
     
    5 脳内細菌と認知症

    【試し読み】

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    腸脳相関
    人体の常在菌マップ
    腸内細菌と肥満
    ディスバイオーシスと抗生物質
    疾病① アルツハイマー病
    疾病② パーキンソン病
    疾病③ 炎症性腸疾患
    百寿者の腸内細菌叢
    腸内細菌と免疫
    腸内環境のととのえ方
    プレバイオティクス
    短鎖脂肪酸の効用
    プロバイオティクス
    column 6 不安行動を生み出す腸内細菌代謝物を特定
     
    6 体と老化

    【試し読み】

    newtonB_202506_No3-6.jpg

    老化とは何か
    細胞の老化
    幹細胞の老化
    脳の老化
    消化器官の老化
    骨と筋肉の衰え
    関節と腱
    ロコモティブシンドローム
    加齢による目の病気
    聴力の衰え
    歯周病
    歯周病と糖尿病
    歯周病と全身の病気
    Column 7 「主観年齢」が低いと死亡リスクが小さい
    Column 8 できないことは無理にやらず,できることに集中する
    老化細胞除去薬
    iPS細胞と若返り
     

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