認知症とは,脳のニューロン(神経細胞)の機能が衰えたり,脳血管が損傷したりすることで認知機能が低下し,日常生活に支障をきたした状態のことです。日本では高齢者の増加にともない認知症患者が増加しつつあります。 本書では,アルツハイマー型認知症が発症するメカニズムや最新抗体医薬のしくみのほか,認知機能の低下をおさえながら,認知症の発症をなるべく遅らせるための予防法や食事法についても最新研究を紹介します。 また,主な症状ごとの原因や適切な接し方について,心理学の知見からも解説。重症化にともなって問題行動を起こすようになる認知症患者を前にして,家族や友人としてどのように接し,何に気をつけたらよいのでしょうか。本書は,認知症に立ち向かうすべての方に役立つ一冊です。
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