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日々,私たちがあたり前に使いこなしている体は,実はおどろくほど複雑です。私たちが活動するたびに,体内の器官は密かに連携し,まるで高性能の精巧な機械のようにはたらいています。体には,感動するほど不思議な形やおどろきの機能がたくさん隠されています。たとえば,「脳のしわ」や「大腸のじゃばら構造」といった形は,私たちの活動を支えるために自然が生みだしたすばらしい芸術といえます。 またこのような精巧な機械が少しでも狂うとけがや病気にもつながります。「肩甲骨がかたまりやすい」「ストレスで胃酸が上がってくる」といった問題は,人体の構造が原因となったものです。体の不思議をくわしく知ることで,病気についても深く理解することができるでしょう。 次号の特集では,読んだらきっと感動する体の不思議を,美しいイラストとともに紹介します。体のしくみがわかれば,体をうまくいたわり正しく使うこともできるようになります。意外と知らないおどろきの話が満載です。ぜひご期待ください!
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●血液は,たった1 分で全身を一周する ●急に走ると左脇腹が痛くなるのは,脾臓がちぢんで血液を押しだすから ●70% 切除しても1 年で元にもどる肝臓の驚異的な再生能力 ●せきこむとき上体をおこすと楽なのは,肺に筋肉がないから ●肩甲骨まわりの筋肉は動かしにくいので,不調の原因になりやすい ●ストレスで食道の筋肉がゆるむと逆流してしまう
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染め物,焼き物,日本刀など,日本には古くから受けつがれてきたさまざまな伝統文化が存在します。長い時間をかけて洗練された伝統の「匠の技」には,実はおどろくほど高度な科学がひそんでいます。この特集では,日本の伝統的な匠の技を科学的に解説します。
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●日本独自の「たたら製鉄」の技術が,世界一よく切れる刃物をつくった ●9000年以上の歴史を誇る日本の漆文化。その堅牢さのひみつとは? ●日本文化の象徴「ジャパンブルー」をつくりだすための高度な化学 ●陶磁器のあざやかで多彩な色は「釉薬」によって生みだされる
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