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人工知能(AI)をはじめとする新興テクノロジーの登場によって,社会は大きく変化しています。それにともない,私たちの価値観がゆさぶられています。AIに指示すれば,あっという間にきれいな写真やイラストを生成してくれます。AIがつくった絵画に芸術的価値はあるのでしょうか? 判断に迷ったときにAIに相談すれば,的確なアドバイスをくれます。はたしてAIの判断にしたがって生きる人生は,幸せなのでしょうか? 古代ギリシャの時代から,哲学者たちは世界や人間の本質を問いつづけてきました。AIが人間のかわりに思考や判断,創作などを行うようになった現代は,まさに「AI時代」です。次々と生まれる新しい技術が社会をめまぐるしく変えていくなかで,人間の生き方や社会のあり方について問う,古くからの哲学的問いが注目されています。 次号の特集では,AI時代にあらためて考えたい哲学的な問いと,それらの問いに対する哲学者たちの考え方を紹介します。どうぞご期待ください!
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●AIで簡単にフェイクをつくれる時代。「知る」とはどういうことか? ●生成AIが生み出した作品の価値とは? 「美」や「芸術」について考える ●便利さや社会の安全のためにどこまで監視を受け入れるべきか? ●スマホやAIにふりまわされる私たち。科学技術は人類を幸せにするか? ●脳科学やAIの進歩が突きつける「自由意志」の問題 ●AIに「心」をもたせることは可能か?そもそも私たちの「心」とは何か?
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地球の歴史では,生命の75%以上が短期間で絶滅する「大量絶滅」が過去に何度もおきています。なかでも代表的なのが,「ビッグファイブ」とよばれる5回です。それぞれの大量絶滅の原因は何だったのでしょうか。大量絶滅は生命の進化にどのような影響をあたえたのでしょうか。ビッグファイブの最新研究を紹介します。
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●ビッグファイブが生命の進化と繁栄を加速させた ●アノマロカリスの仲間はカンブリア紀以降も生きていた ●90%以上の種が消えた。史上最大の大量絶滅を引きおこした火山活動とは? ●国立科学博物館ではじまる「大絶滅展」の見どころをレポート
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