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次号予告

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      • 2025年10月号  

      次号(2025年10月号)は,2025年8月26日発売予定

       

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 Newton Special

特集

無の物語

 

 からっぽ,空虚,何も無い─。人類は歴史上,無という概念に拒否反応を示してきました。たとえば古代ギリシャのアリストテレスは,「自然は真空を嫌う」といい,真空の存在を明確に否定しました。この考えは2000年以上の長きにわたって常識とされました。ところが,17世紀にイタリアの科学者トリチェリが,世界ではじめて人工的な真空をつくる実験に成功しました。真空は実在したのです。

 話はここで終わりません。光や重力などは真空中を伝わります。これらを伝えているものとして,真空に充満する「エーテル」という物質が考えられました。科学者はエーテルの存在を追い求めましたが,ついにエーテルは実験により否定されてしまいます。かわりに現代科学では,光や重力は,空間中の「場」を通じて伝わると考えます。さらにおどろくべきことに,現代物理の最新理論によれば,物質が何も無いはずの空間も「真空のエネルギー」をもち,これが宇宙最大の謎の一つ「暗黒エネルギー」につながっている可能性があるというのです。

 無の探求の歴史は科学の発展の歴史でもあります。次号の第1特集では,何もない「無」を探求した人類の歴史を紹介します。無という概念と向き合ってきた科学者の壮大な物語をぜひお楽しみください!

 

  

 

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主な内容

●師・ガリレオからのバトンを受けつぎ,トリチェリが「人工的な真空」を生みだした

●デカルトは空間が流体に満たされていると考え,何も無い空間は存在しないと考えた

●天才ニュートンも悩んだ謎─光や重力は無の空間をどのように伝わるのか?

●存在を証明するはずが………。エーテルが否定された歴史的実験の経緯

●アインシュタインの大革命─無の空間を満たす「場」が,曲がったり波打ったりする!

●ディラックは,無の空間に「影の電子」がつまっていると考えた

 

 


 

第2特集

ITの最前線

 

 今も,ITの進化はつづいています。「どこでもネットにつながる」といった通信環境の改善だけではありません。健康管理や産業にも大きな影響をあたえ,ITの進化は私たちの生活を革新的に変えようとしています。次号の第2特集では,AIで劇的な変化をとげるウェアラブルデバイスや,現実と仮想空間をつなぐ空間コンピューティングなど,ITの最前線を紹介します。

 

  

 

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主な内容

●6750基以上の人工衛星を運用するスターリンクが,どこでもネットにつながる世界を実現する

●スマートグラス×AIが,リアルタイムで通訳や道案内を行う

●酷暑も極寒も快適にすごす。最適温度を保つスマートジャケット

●見えないものを “見る”。第六感を実現する感覚拡張デバイス

 

 


 

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