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私たちが存在するこの宇宙は,いったいどのようにはじまったのでしょうか? 「はるか138億年前に宇宙は誕生し,すさまじい急膨張を経験した。急膨張の終わりとともに物質のもととなる素粒子が大量に生まれ,高温・高密度のビッグバン宇宙になった。その後も膨張はつづき,現在の広大な宇宙になった」。多くの研究者は,宇宙のシナリオをこのように考えています。しかし,急膨張以前の極微の宇宙がどのような世界だったか,それがどのように誕生したのかは,いまも謎につつまれています。 本書では,宇宙の誕生にせまる宇宙論のあゆみを追いながら,現在有力と思われる仮説や,謎を解く手がかりの発見につながる宇宙望遠鏡や観測施設ついても紹介します。ぜひご一読ください。
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