科学者たちの長年の研究によって,宇宙や地球についてたくさんのことがわかってきました。しかしその一方で,いまだに説明のつかない未解決の事象も数多く残されています。その謎を解こうと,世界中の研究者たちが日々奮闘しています。 本書の第1章では,実はわかっていない月の起源,謎につつまれた地球の水の起源,太陽系に残された謎,そして地球の終わり方といった興味深い話題を紹介しています。また,星や銀河にも未解決の謎はたくさんあります。銀河の中心にあるブラックホールやワームホールは,その代表格といえるでしょう。第2章では,星と銀河にまつわる未解決問題を収録しています。 この宇宙のおよそ95パーセントは,私たちの知らない“何か”でできているとされています。そう聞くと宇宙のことを私たちはほとんどわかっていないように思えてきます。第3章では,いまだ正体すらつかめていない,ダークマターとダークエネルギーを中心に,宇宙の根源的な謎にせまっていきます。 人類の活動はいまや地球を飛び出して宇宙へと広がっています。宇宙が身近になると新たな謎も生まれてきます。そして当然,広い宇宙のどこかには地球のような生命がいるのかという疑問もわいてきます。最後の第4章では,宇宙開発や生命にまつわる未解決問題をみていきます。 本書によって,謎だらけの宇宙の魅力を堪能していただければ幸いです。
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