HOME > Newton別冊・ムック・増刊 > 天文学・地学 > 宇宙のはじまり

ニュートン別冊 宇宙のはじまり

ニュートン別冊

宇宙のはじまり

138億年前のそのとき、何が起きたのか?

【お詫びと訂正】正誤表

宇宙のはじまり
 
Amazonでのご購入はこちら Amazonで買う 
ISBN978-4-315-52452-9
A4変型判並製/カラー4色刷/176ページ
発行年月日:2021年10月5日
定価:1980円(税込)

 

 

 私たちが存在するこの宇宙は,いったいどのようにはじまったのでしょうか?
 「はるか138億年前に宇宙は誕生し,すさまじい急膨張を経験した。急膨張の終わりとともに物質のもととなる素粒子が大量に生まれ,高温・高密度のビッグバン宇宙になった。その後も膨張はつづき,現在の広大な宇宙になった」。多くの研究者は,宇宙のシナリオをこのように考えています。
 しかし,急膨張以前の極微の宇宙がどのような世界だったか,それがどのように誕生したのかは,いまも謎につつまれています。本書では,宇宙の誕生にせまる宇宙論のあゆみを追いながら,現在有力と思われるさまざまな仮説や今後の展望について紹介します。 ぜひご一読ください。

 

CONTENTS

  • プロローグ
    かつての宇宙観
    宇宙は膨張していた
    ビッグバン宇宙
    ビッグバン宇宙の裏づけ
    インフレーション
    プランク時代
    宇宙はじまりのシナリオ
    本書の見取り図
     
    1 原始の光
    夜空の背景
    謎の電波 ①〜②
    ビッグバンの残光 ①〜③
    宇宙背景放射が明らかにしたもの ①〜④
    Topics ダークマターの正体
     
    2 ビッグバン宇宙
    ビッグバンのはじまり
    ヒッグス場の激変
    粒子と反粒子の謎
    原子の材料がそろった
    Column 1 陽子の中は“過密な真空”!?
    元素合成
    Column 2 重い原子核は,どこでつくられた?
    加速器でさぐる宇宙誕生
    Column 3 宇宙は真空崩壊をすでに経験していた?
     
    3 インフレーション
    初期宇宙の急膨張
    インフレーション宇宙論 誕生物語
    ビッグバンモデルで解けない難問
    インフレーション宇宙論の登場
    急膨張をおこした力
    急膨張からビッグバンへ
    宇宙の構造をつくった急膨張
    天文観測による検証
    原始重力波 ①〜②
    原始重力波の観測 ①〜③
    驚異の予言 ①〜②
    新たな展開
    Topics インフレーション宇宙論を検証
    インフレーションQ&A
    インフレーション理論の第一人者
    アラン・グース博士
    Topics 宇宙論チャレンジ
     
  • 4「無」からの宇宙誕生
    一般相対論と宇宙
    量子論の登場
    電子の二面性
    状態の共存
    不確定性関係
    ゼロ点振動
    無のゆらぎからの誕生
    特異点からはじまる宇宙
    虚数時関ではじまる宇宙
    虚数時間とインフレーション
    多世界解釈
    20世紀の宇宙論
    宇宙誕生Q&A
    宇宙を生み出した“無”とは?
    アレキサンダー・ビレンキン博士
     
    5 宇宙誕生の新理論
    量子重力理論
    力の統一
    超ひも理論
    空間のコンパクト化
    幸運な宇宙
    エキピロティック宇宙論
    ループ量子重力理論の中心人物
    リー・スモーリン博士
    21世紀の宇宙論
     
     

FAQ