E=mc²は,1905年にアルバート・アインシュタインが特殊相対性理論から導いた式です。わずかな質量が莫大なエネルギーに変わることを示し,原子爆弾という形で人類の歴史に登場すると,その後の世界の勢力図を一変させました。 一方で,原子力発電や未来の核融合発電への道を開き,将来のエネルギー問題に光明をもたらす役割も果たしました。 この式はまた,宇宙の物質が宇宙誕生直後に生じた莫大なエネルギーからつくりだされたことを明らかにするとともに,最先端の物理学が数々の素粒子を発見する基盤ともなりました。 本書は,“世界を変えた式”E=mc²を理解するための基礎から最先端物理学の話題までを,コンパクトにまとめたものです。本書を読んで,その威力をぜひ味わってみてください。
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