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科学者たちは,自然界でおきるさまざまな現象の裏にある法則を見いだし,説明を試みてきました。そして今や,宇宙のほとんどすべての現象は,たった一つの数式であらわすことができるといいます。
しかし,この数式にもまだ“進化”する余地が残されています。自然界の最小単位を「ひも」と考える「超ひも理論」は,この数式が抱える問題を解決する可能性を秘めた物理学の理論です。未完成の理論ですが,現在さかんに研究が行われています。
本書は,2019年に刊行されたNewton別冊『超ひも理論と宇宙を支配する数式』を増補改訂したものです。超ひも理論の発展的な研究の数々や,超ひも理論の未来などについて新たに解説し,超ひも理論についてより充実した内容となっています。
プロローグ |
宇宙のすべてをあらわす数式 究極の法則を求めて |
1 超ひも理論 |
超ひも理論とは ①〜② ダイジェスト PART 1「物質」はひもでできている 素粒子 ①〜② Column 1 反粒子は,「過去」に向かって進む粒子 ひも ① Column 2 超ひも理論の歴史 ① ひも ②〜③ Column 3 ひもの振動がはげしいほど重い素粒子になる かくれた次元 ①〜③ Column 4 ひもの振動は3次元では足りない PART 2「力」はひもが生みだす 電磁気力 強い力と弱い力 力とひも 重力 ①〜③ PART 3 発展をつづける超ひも理論 超対称性粒子 Dブレーン ① Column 5 超ひも理論の歴史 ② Dブレーン ②〜③ Column 6 超ひも理論の“禅問答” 余剰次元の形 ①〜② ホログラフィー原理 超ひも理論の未来 |
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2 宇宙のすべてを支配する数式 |
宇宙のすべてを支配する 数式 ①〜② 第1項 重力の作用 ①〜② 第1項の前 重力の作用 ③ 第2項 電磁気力・弱い力・強い力 ①〜② 第3項 粒子と反粒子 ①〜② 第4項・第5項 質量の起源 ①〜② 第6項 湯川相互作用 ①〜② 数式の未来 ダークマター ①〜② 数式の未来 力の統一 数式の未来 究極の理論 |
3 究極の理論を求めて |
Interview大栗博司博士 「万物の理論」の探究物語 Interview 橋本幸士博士 超ひも理論の次の“革命”は明日にもおきる!? Interview 村山斉博士 最終的には,一つだけの力,一つだけの基本法則ですべてを説明したい Interview 南部陽一郎博士 何もないところに種をまくのが楽しい Interview 小林誠博士 素粒子物理学の急激な発展期に居合わせた Interview 益川敏英博士 こだわりを捨てたことで,新理論が生まれた Interview 梶田隆章博士 粒子の「標準理論」を超える,新たな地平を開いた Topics 巨大加速器J-PARCが宇宙や生命の謎にせまる! |
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