近年,「大人の発達障害」が話題になっています。発達障害には大きく分けて,自閉スペクトラム症(ASD),注意欠如多動症(ADHD),学習障害(LD)の三つがあります。これら三つの発達障害の特性は,複雑に重なり合い,症状が併発している場合も多くあります。 発達障害は,個人によって症状のあらわれ方は千差万別で,発症にいたる直接的な原因はいまだよくわからないとされています。しかし,特性を理解して環境を調整すれば生きづらさを軽減することができます。特性を個性としてとらえる「ニューロダイバーシティ」などの新たな取り組みもはじまっています。 本書では,最新の脳科学の研究成果や知見,最新の行動心理学から,発達障害の真相にせまっていきます。ぜひご覧ください。
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