人類が2500年以上にわたってつくりあげてきた”知の結晶”,それが「哲学」です。哲学者たちは,さまざまな現象を見て,「なぜだろう?」と疑問に思い,その答えを考えつづけてきました。私たちが「科学」とよんでいる学問は,かつて哲学に含まれていました。そして,17世紀から19世紀にかけて哲学から分かれ,科学として発展しました。ガリレオやニュートンは哲学者でもあったのです。 本書では,古代から現代にいたるまでの哲学者たちの思考の歴史を,科学とのつながりに注目しながら,わかりやすく紹介していきます。哲学と科学は,今もお互いに影響をあたえながら,進んでいます。現代人がいままさに直面している先端医療や,飛躍的な進歩をとげるAIに関連する倫理問題などもとりあげています。ぜひ,ご一読ください。