私たちの身のまわりには,さまざまな幾何学図形が隠れています。 たとえば,星々は毎晩,夜空に「円」をえがいています。宇宙から見たオーロラも円形です。また,貝殻や,人の内耳,嵐の雲などには「らせん」が宿っています。ハチの巣や,対流でできた雲,太陽や土星の表面には,「六角形」があらわれます。 複雑に見えるものには,「フラクタル構造」が隠れているかもしれません。霜の結晶や,シダなどの植物の形には,「どんなに拡大しても同じ形があらわれる」という共通点があるといいます。また,さまざまな動物の模様も,実は共通の法則でできていると考えられています。 本書で「自然の幾何学」を探っていきましょう。
ビスマスの結晶╱四角い珪藻╱四角い星雲╱塩の結晶╱地球の多角形構造╱火星の多角形構造╱植物のつるの断面╱結晶がつくる三角形╱パラジウムの結晶╱巨大結晶の洞窟╱ヒトデの若い個体╱キキョウのつぼみ╱準結晶