世界中で脱炭素の流れが加速する中,「二酸化炭素を排出しない・燃料がほぼ無尽蔵」とされる「核融合発電」に今,大きな注目が集まっています。 核融合炉は“人工の太陽”ともいわれ,水素の原子核を融合させて膨大なエネルギーを発生させる装置です。核融合発電は,原子力発電とくらべて安全だといわれています。現在,国際核融合実験炉「ITER」の建設が南フランスで進められていて,核融合関連技術で世界をリードする日本も大きな貢献をしています。 一方,ITERとは別の方式である「レーザー核融合」の研究も活発化しており,核融合関連のベンチャー企業も存在感をみせています。本書では,核融合の基礎から研究開発の現在地,未来展望までを徹底解説しています。
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