私たちの生活に,食事はなくてならないものです。科学の進歩により,食材の選び方や調理方法など,昔からある食の知恵が科学的に証明されるようになってきました。牛肉,豚肉,鶏肉の味のちがいはなぜ生じるのか,とれた魚をしめるとなぜおいしいのか,甘いミカンはどうやって見分けるのかなど,経験では知っていても理由のわからなかった事は多いでしょう。 さらに最近の研究で,お菓子などの嗜好品が体によい影響をあたえていることが示されたり,新しい調味料が開発されたりしています。生活環境の変化にともなって登場してきたメタボや食物アレルギーの診断・治療方法の研究も進んでいます。 本書は,2014年2月刊行の別冊『食品の科学知識』の内容を充実させた第2版です。ぜひご一読ください。