「身のまわりの物質はすべて,極めて小さな『ひも』が集まってできている」。これが,物理学の最先端の理論である,「超ひも理論」の考え方です。
物質をどんどん細かく分割していき,最後にたどりつくと考えられる究極に小さい粒子を,「素粒子」といいます。素粒子を直接目にした人はおらず,素粒子がどのような姿かたちをしているのかは不明です。超ひも理論とは,この素粒子が極小のひもだと考える理論なのです。
超ひも理論によると,実はこの世界は,縦・横・高さの「3次元空間」ではなく,「9次元空間」だといいます。さらに,私たちが暮らす宇宙とは別に,無数の宇宙が存在する可能性があるといいます。超ひも理論は,にわかには信じがたい,SFのような世界を予言しているのです。
本書では,「超ひも理論」の不思議な考え方を,“最強に”面白く紹介します。どうぞお楽しみください!
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