「微分積分(微分と積分)」なんて,いったい誰が考えだしたんだ!と腹立たしく思ったことがある人もいるのではないでしょうか。微分積分は,中学高校で習う数学の中で,最もつまずきやすい単元の一つといわれています。 微分積分が誕生したのには,理由があります。16 〜17世紀のヨーロッパでは,大砲の弾を的に当てるために,砲弾の軌道の研究がさかんに行われました。山なりに進む砲弾の進行方向は,たえず変化していきます。そのため,変化のしかたを計算で求めることができる“ 新しい数学”(のちの微分積分)が,どうしても必要だったのです。 微分積分を発明したのは,23歳の若者,アイザック・ニュートンです。本書は,ニュートンがどのように微分積分を誕生させたのかをたどりながら,微分積分をゼロから学べる1冊です。“最強に”面白い話題をたくさんそろえましたので,どなたでも楽しく読み進めることができます。微分積分の世界を,どうぞお楽しみください!
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