仕事が終わらない,試験勉強が間に合わない,インスタを見ていたらついつい夜更かししてしまった——等々,睡眠をおろそかにしてはいないでしょうか。 私たちは毎日,さまざまな活動をしています。そして,すべての生命活動をつかさどっているのが「脳」です。この脳が適切にはたらくために必要なのが,ずばり睡眠です。私たちが眠りにつくと,脳はメンテナンス作業に入ります。そして,じっくりと機能を回復させることで,私たちは朝目を覚まし,一日を健康に過ごすことができます。睡眠をとらないと脳はリカバリーできず,さまざまな体の不調につながります。そう,睡眠は,生物が生きるために必要不可欠なものなのです。 私たちの体には,「体内時計」という機能が備わっています。体内時計は,太陽を基準とした地球の自転周期に対応し,目から入る光の刺激をもとに「朝目が覚めて,夜眠くなる」という自然なリズムをつくります。これは,生物が自然光のみで生きていたころに遺伝子に刻まれたリズムです。このリズムに合わせて,脳は睡眠と覚醒のリズムをつくるのです。 しかし,現代社会は人工光にあふれています。人々は夜遅くまで活動し,スマホから照射される光は脳を刺激して体内時計を狂わせます。そのため,睡眠に障害をかかえる人が増えているといいます。 本書は,睡眠のしくみやはたらきについてご紹介しています。本書を読めば,睡眠の大切さを科学的に理解することができるでしょう。ぜひ,健やかな毎日にお役立てください。 |