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病の錬金術 化学物質はなぜ毒になりうるのか

病の錬金術 化学物質はなぜ毒になりうるのか

ジョン・ワイズナー
小椋康光(監修)、日向やよい(翻訳)

 
病の錬金術 化学物質はなぜ毒になりうるのか
 
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ISBN978-4-315-52844-2
新書判 /576 ページ
発行年月日:2024/09/20
定価:2640 円(税込)

 

 

 人類は産業の発展にともない,多くの化学物質を生み出してきた一方で,それらの毒性に悩まされてきました。この問題に向き合ってきたのが「毒性学」です。毒性学は,化学物質と毒性に関する学問で,さまざまな化学物質が病を引き起こすメカニズムを明らかにしてきました。
 本書は,中世から現代まで,化学物質が人間に悪影響を及ぼしてきた歴史を「毒性学」の視点で語り,化学物質と病気の因果関係を突き止める手法や,毒性学の社会での活用例などを紹介。化学物質であふれた現代において,毒性学が果たす重要な役割がわかります。
 

CONTENTS

  • 【試し読み】2409_Disease_016-017.jpg
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    はじめに
     
    まえがき
     
    パート1 毒性学はなぜ必要なのか?
    第1章 癌のクラスター:真相がはっきりしない場合もある
    第2章 ヒ素や動物が産生する毒素による死:真相がはっきりしている場合もある
    第3章 パラケルスス:錬金術と医術
    第4章 採鉱と初期の産業医学
    第5章 化学物質の時代
    第6章 バイオアッセイ・ブーム
     
  • パート2 毒性学ではどのような研究をするのか,毒性学研究からわかったことは何か?
    第7章 鉛:脳の発達を阻害する重金属
    第8章 レイチェル・カーソン:沈黙の春はいまや喧騒の夏に
    第9章 癌の研究
    第10章 発癌性物質はどのようにしてできるか?
    第11章 一部の発癌性物質は遺伝子に直接影響を及ぼす
    第12章 刺激によって起こる癌
    第13章 喫煙:タールまみれの黒い肺
    第14章 何が癌を引き起こすのか?
     
    パート3 毒性学はどのように利用されているか?
    第15章 化学物質による病気から労働者を守る
    第16章 名称が注目度を高めた化学物質
    第17章 化学物質は的確に規制されているか?
    第18章 用量が毒をつくる
    第19章 除染をめぐる混乱
    第20章 法廷闘争
    第21章 戦争の毒性学
     
    パート4 毒性学における未完の研究とは何か?
    第22章 アヘン製剤と政治
    第23章 気候変動の毒性学
    第24章 ヒトの病気を予測するための動物モデル
    第25章 実験動物を用いた発癌実験は信頼できるか?
    第26章 ホルモン模倣物質と内分泌撹乱物質
    第27章 毒性試験のためのよりよいツールの開発
    第28章 予防は治療に勝る
     

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