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教えたくなるほどよくわかる遺伝の基礎講座(ニュートン新書)

教えたくなるほどよくわかる遺伝の基礎講座

ジョン・ウォラー (著),
廣野喜幸(監修),亀濱 香(訳)

 
教えたくなるほどよくわかる遺伝の基礎講座
 
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ISBN978-4-315-52550-2
新書判 /280 ページ
発行年月日:2022/05/10
定価:1200 円(税込)

 

 

 遺伝とは,古代から何千年にもわたって考えられ続けてきたテーマですが,差別や偏見にもつながる,誤った考え方が正しいとされた時代もあり,男尊女卑・人種差別の歴史ももっています。
 本書では,そのような誤って捉えられてきた遺伝に関する考え方から,遺伝の歴史的発見,優生論やジェンダーなどの歴史的考察,現代における遺伝子解析や遺伝子治療など,遺伝のさまざまな要素を解説。古代ギリシャのアリストテレスの時代から現代の医療,果ては未来に至るまで,「遺伝」に対する考え方の変遷と正しい知識が身につく1冊です。

※本書は2021年発行『サイエンス超簡潔講座 遺伝』をニュートン新書として発行したものです。
 

CONTENTS

  • 序章
     
    第1章 魂・種・男尊女卑 紀元前2500〜西暦400年
    始まり/子を授かるという奇跡/種・体液・空気/偉大なる統合者クラウディウス・ガレノス/セックス(生物学的性)・ジェンダー(文化的性)・生物学/想像と類似/野蛮人と平民
     
    第2章 中世の性・種・罪
    アリストテレスとガレノスの対立再燃/ジェンダー・人種・不平等
     
    第3章 近代初期(1450〜1700年)における遺伝
    レオナルド・ダ・ヴィンチ再生/ヒトとウマについて/卵子・精子と機械/ジェンダー・人種・上流階級
     
    第4章 啓蒙時代の遺伝
    遺伝の科学/単細胞生物と人類/遺伝の政治学/民族性と人種/人種・奴隷制・帝国
     
  • 第5章 19世紀の遺伝
    植物学者/柔らかい遺伝・硬い遺伝/硬い遺伝、前面に/遺伝・貧困・優生学/性・ジェンダー・生物学/科学的人種差別/人種・奴隷制・植民地化
     
    第6章 分子と人間
    メンデル説の勝利/立ち遅れたダーウィンとメンデルの融合/遺伝学への出資/遺伝子決定論者の発想法/遺伝子決定論を問う/戦争・恐怖・ホロコースト/遺伝子の発見/遺伝子の働きの発見/分子・医学・心/公民権と脱植民地化の時代
     
    第7章 新たな地平
    組み換えDNA の誕生/遺伝子ハンティング/ヒト遺伝子の塩基配列を求める/遺伝子マイクロアレイの出現/新事実/氏か育ちか、そして人間の脳/医学・遺伝学・「新優生学」/医学と遺伝子組み換え/分子生物学の時代/人間の違いについてのイデオロギー
     
    第8章 進歩と可能性
    まとめ/不確かな未来
     
    参考文献
     

FAQ