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「嫌み」と「皮肉」の心理学(ニュートン新書)

「嫌み」と「皮肉」の心理学

ロジャー・クルーズ
小泉 有紀 (監修),風早 柊佐(訳)

 
「嫌み」と「皮肉」の心理学
 
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ISBN978-4-315-52575-5
新書判 /272 ページ
発行年月日:2022/07/15
定価:1200 円(税込)

 

 

 

文学や演劇の世界,日常の会話……。古代ギリシャ・ローマの時代から現代に至るまで,「嫌み」や「皮肉」,パロディや風刺は,社会に欠かせないスパイスの役割を果たしてきました。なぜ,人は嫌みを言うのでしょうか。なぜ,皮肉を言い,風刺を愛するのでしょうか? さまざまな分野で「嫌み」や「皮肉」がどう使われてきたのか,本書ではその歴史と変遷をたどりつつ,人間社会と人間にひそむ心理について探っていきます。
「嫌み」と「皮肉」という,たった二つの言葉から広がる奥深い世界に触れられる1冊です。

※本書は2021年発行『「皮肉」と「嫌み」の心理学』をニュートン新書として発行したものです。
 

CONTENTS

  • 序文
    謝辞
    第1章 はじめに
    ・“文字どおりではない言葉"が意味するもの
    ・ 「アイロニー」と「サーカズム」の定義とは?
     
    第2章 アイロニーとは何か? サーカズムとは?
    ・ソクラテス的アイロニー
    ・劇的アイロニー
    ・宇宙的アイロニー
    ・状況的アイロニー
    ・歴史的アイロニー
    ・ロマン主義的アイロニー
    ・言葉のアイロニーとサーカズムの関係
    ・アイロニー的態度
     
    第3章 アイロニーを成立させる条件とは?
    ・並置と矛盾
    ・共通基盤
    ・見せかけ
    ・情動反応の非対称性
     
    第4章 サーカズムを成立させる条件とは?
    ・心の理論
    ・標的と被害者の存在
    ・アイロニー的含意
    ・言葉のアイロニーの理論
    ・エコー的説明
    ・見せかけとエコーのハイブリッド
    ・デフォルト性と段階的権限性
    ・制約充足
     
  • 第5章 アイロニーと似て非なるもの
    ・偶然の一致
    ・パラドックス
    ・風刺
    ・パロディ
     
    第6章 人は何のためにアイロニーを使うのか?
    ・攻撃性
    ・言い逃れ
    ・ユーモア
    ・親密さ
     
    第7章 アイロニーのサイン
    ・口調
    ・表情とジェスチャー
    ・誇張表現と控えめな表現
    ・アイロニー・マーク
    ・単語と語彙カテゴリー
     
    第8章 アイロニーとインターネット
    ・文脈の崩壊
    ・エモーティコン
    ・絵文字,ハッシュタグ,インターネット・ミーム
    ・アイロニーとセンチメント分析
     
    第9章 ほのめかし表現の未来
    ・非アイロニー的サーカズムの問題
    ・アイロニーの死
    ・アイロニーは厄介な「スカンク語」になる運命?
     

FAQ