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基礎からわかる動物行動学(ニュートン新書)

基礎からわかる動物行動学

トリストラム・D・ワイアット(著),
沼田英治 (監修),青山 薫(訳)

 
基礎からわかる動物行動学
 
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ISBN978-4-315-52563-2
新書判 /256 ページ
発行年月日:2022/06/15
定価:1100 円(税込)

 

 

「動物はなぜそのような行動をするのか?」「動物は何を考えているのか?」
 人類は有史以来,動物たちの行動に関心をもち続けてきました。本書は,動物の行動がどのように進化したか,また,どのように発達するのか,遺伝子,エピジェネティクス,経験の相互作用などの観点から解説。最新の科学で動物の数々の秘密を明かすとともに,哺乳類,チョウ,ミツバチ,魚,鳥など,さまざまな動物が学習する仕組みや独特の文化など,ユニークな生態も紹介します。
 不思議に満ちた動物の世界をコンパクトにまとめた1冊です。

※本書は2021年発行『サイエンス超簡潔講座 動物行動学』をニュートン新書として発行したものです。
 

CONTENTS

  • 第1 章 動物たちはなぜそのような行動をするのか
    狩りから動物行動学へ/ティンバーゲンの「四つの問い」/「四つの問い」を統合する
     
    第2 章 感覚と応答
    コウモリとガ/感覚入力/神経回路/ホルモンと行動/寄生虫による操作
     
    第3 章 行動はどのようにして発達するのか
    成功のためのレシピ/氏か育ちか/刷り込み/遺伝子と行動/進化,遺伝子のコ・オプションおよび遺伝子調節/脳の遺伝子発現に対する社会的影響/表現型可塑性と発達経路/性決定,そしてオスとメスの行動/2世代から何世代にもわたる効果/モデルシステムとしての鳥のさえずり/遊び
     
    第4 章 学習と動物の文化
    すべての動物は学習する/学習は行動反応に柔軟性を与える/将来のために食料を隠す/学習するハチ/社会的学習と文化/道具の使用/動物たちは何を考えているのか
     
  • 第5 章 生き残るための信号
    メッセージを伝える/正直な信号/ミツバチのダンス/ベルベットモンキーの警戒声/種間コミュニケーション/信号の搾取——盗聴と欺瞞
     
    第6 章 勝利のための戦略
    行動生態学/経済的な「決定」/資源をめぐる競争/子育てと配偶システム/性比/性淘汰/精子競争と隠れたメスの選択/性的対立/利他主義を説明する/血縁者を優遇する/協同繁殖/真社会性の進化/進化的軍拡競走/行動生態学の未来
     
    第7 章 群れの英知
    自己組織化/集団運動/集団的決定/アリの道しるべ/シロアリの巣/ミツバチの民主主義/自然淘汰と集団行動/自己組織化モデルの応用
     
    第8 章 行動を応用する
    ともに生きていくには/人間と動物の対立を減らす/行動と動物保護/人間が引き起こす地球規模の変化/飼育下での動物福祉/伴侶動物を理解する/今後どんな動物に注目すべきか
     

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