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本当に感動する サイエンス超入門!最新の脳科学でせまる 発達障害とは何か

本当に感動する サイエンス超入門!

最新の脳科学でせまる
発達障害とは何か

 

サイエンス超入門! 最新の脳科学でせまる 発達障害とは何か
 
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ISBN 978-4-315-52951-7
四六判/208ページ
発行日:2025/09/15
定価:1,320円(税込)

 

発達障害は、主に「自閉スペクトラム症(ASD)」「注意欠如多動症(ADHD)」「学習障害(LD)」の3タイプに分けられます。いずれにしても「生まれつきの脳の特性」であり、個人の心の弱さや努力不足、親の育て方とはまったく関係がない点は、正しく認識していただきたい大切なことです。
本書は最新の脳科学と行動心理学をもとに、症状別の特性や脳との関係、治療薬の有無、周囲の人や仕事との上手な関わり方など、発達障害の基本や現状、症状に対するくふうのしかたについて、やさしく解説しています。また近年話題になっている「大人の発達障害」や、発達障害を脳機能の多様性ととらえ、特性を生かせる社会をめざす「ニューロダイバーシティ」という考え方、その実際の取り組みについても紹介しています。
本書が発達障害をかかえる人にとっても、周囲の人にとっても、より理解を深め、「たがいに尊重し合いながら生活できる社会」をめざすための一助となれば幸いです。

 

 

CONTENTS

  • 【試し読み】2508_scienceDevelopmentalDisorder_016-017.jpg
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    第1章 発達障害とは何か?
    発達障害は、脳神経の発達ぐあいで生じる特性
    発達障害は、大きく分けて3タイプある
    10人に1人は発達障害かもしれない
    原因は、脳のネットワークがうまく発達しないこと
    腸内環境が影響している?
    発達障害がひきこもりの引き金になることもある
    大人になってから気づく人も増えている
    発達障害の自己診断はむずかしい
     
    第2章 空気を読むのが苦手な自閉スペクトラム症( ASD)
    ASDの二つの症状
    コミュニケーションが苦手なASD
    自閉症とアスペルガー症候群がASDにまとめられた
    男子の有病率は女子の約2倍?
    「心の理論」がうまくはたらかない?
    光、音、においなどの感覚刺激に敏感
    不要な神経回路がまびかれず、「共感覚」をともなう人もいる
    「サヴァン症候群」はASDの人に多い
    細部の情報が脳で優先的に処理される
    コミュニケーションを支える脳のはたらきが弱い
    脳の体積がかたよっている傾向がある
    脳の炎症が影響しているかもしれない
    ASDの原因は遺伝?
    脳の発達には、さまざまな要因が関係する
    ASDの特効薬はある?
     
    第3章 不注意や多動が目立つ注意欠如多動症( ADHD)
    ADHDの症状は3タイプ
    そわそわしてみえる多動・衝動性優勢型
    ぼんやりしてみえる注意欠如優勢型
    人によって症状がことなる混合型
    ADHDは脳の「報酬系」と関係がある
    目先の報酬を優先してしまう
    脳の「基底核」が通常より小さい
    「ワーキングメモリ」が低下している人が多い
    小脳の不具合でもたらされる時間感覚のずれ
    脳がうまく休めず、注意力が低下する
    ダ・ヴィンチもモーツァルトもADHDだった?
    脳の情報伝達を改善する、ADHD治療薬
     
  • 第4章 学習に困難が生じる学習障害( LD)
    学習障害は三つに分類される
    クラスに1~2人はLD
    LDの人が抱える読み書きの障害
    文字の読みに困難さを抱えるディスレクシア
    数をあつかう脳の部位に不具合がある算数障害
    LDは早期発見が重要
    我が子がLDかもしれないと思ったら
    LDとはことなる知的障害や境界知能
    「できること」をほめて伸ばそう
     
    第5章 発達障害と心の病
    心の病を防ぐには、自分の特性を理解することが重要
    ほとんどのASDは合併症をともなっている
    不安・うつ病と発達障害
    発作をくりかえす「てんかん」との関係
    発達障害の人におこりやすい睡眠障害
    捨てられない・片付けられないとADHDの関連
    依存症になるリスクが高いASDとADHD
    ギャンブル依存症はADHDと併発しやすい
    スマートフォンやゲーム依存につながる、ASDの「のめりこみやすさ」
    依存の対象によって変わる、治療のゴール
     
    第6章  発達障害と上手に付き合うには
    まずは脳の特性を理解しよう
    発達障害に明確な境界はない
    自分の特性がわかったら、周囲の環境を調整する
    「ふるまい方のくふう」には二つの方法がある
    他人にどこまで理解を求めるべきか
    くふうしだいで、先延ばしは減らせる
    目や耳に入る情報を少なくすると効果的
    ASDやADHDの人に多い「段取り下手」を緩和するコツ
    ケアレスミスや物忘れを減らす方法
    物の置き場所を決めておく
    会議は予習が効果的
    結論から伝えることを心がけよう
    コミュニケーションは相手が主役
    まわりの人の気づかいや支援の利用で、生きづらさがやわらぐ
    発達障害を脳機能の多様性ととらえる「ニューロダイバーシティ」
     

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