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女性の中年危機

女性の中年危機
〜ミドルエイジ・クライシスをチャンスに変える方法〜

スザンヌ・シュミット(著),岡本祐子(監修),寺田容子,青山 薫(翻訳)

シリコンバレーを越えて(下)
 
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ISBN978-4-315-52399-7
A5判/376ページ
発行年月日:2021年7月15日
定価:2200円(税込)

 

 

 女性は生涯を通してどのように「発達」し,アイデンティティを形成し,自己実現を果たすのか? アメリカのフェミニズム/ジェンダー史をひもときながら,発達論や女性の生き方に鋭く切り込んでいく一冊です。登場する主人公の一人,ゲイル・シーヒーは1970年代に活躍したジャーナリストで,「中年の危機」という言葉を一般に広めた人物として知られています。
  シーヒーを始めとするフェミニストたちの活躍,また,その過程で学術界や男性の学者たちはどう反応し,どのようにジェンダーの概念が進化していったのか,エリクソンをはじめ男性だけを対象としてきた発達理論を180度転回させた偉業にも迫りながら,その生き方,名言,行動を通して,女性が輝くためのヒントを見つけていける一冊です。

 

CONTENTS

  • 第1章 はじめに
     
    第2章 男性の老化と女性の老化は違うのか
    1 男性の転換期,女性の転換期
    2 更年期用語の誕生
    3 中年期は「人生の最盛期」
    4 女性の新たな可能性
    5 女性よ,大志を抱け

    第3章 フェミニズムの視点から「中年の危機」を見る
    1 女性の記者が活躍した1970年代のニューヨーク
    2 科学とジャーナリズムが出合うとき
    3 男性中心主義の心理学と精神分析学との闘い
    4 発達段階理論の功罪
    5 フェミニスト vs. エリクソン
    6 ピラミッド型社会とダイヤモンド型社会
    7 「男性は洗濯をしなさい」

    第4章 1976年の夏に最も売れた本
    1 盗作疑惑が物語る女性差別
    2 読者と同じ目線に立つことの大切さ
    3 フェミニズムが脚光を浴びた1970年代
    4 『パッセージ』旋風とその影響
    5 科学とポップ・サイエンス
    6 フェミニズムとナルシシズム

  • 第5章 心理学から見た「男らしさ」の危機
    1 プレイボーイの精神を分析する
    2 「第二の青年期」の不都合な真実
    3 男性心理学者たちのたくらみ
    4 『パッセージ』の原典
    5 「中年の危機」は女性は立入禁止なのか
    6 大衆化の裏にあるもの

    第6章 フェミニスト,反撃を開始する
    1 妊娠中絶の選択と道徳的ジレンマ
    2 「もうひとつの声」とは誰の声?
    3 行き詰まる個人主義
    4 スーパーウーマンにも生活がある
    5 変わる女性,変われない男性
    6 男性優位論者の抵抗と新たな中年期研究の始まり
    7 フェミニズムが遺したもの

    第7章 「中年の危機」とは何か

    謝辞
    出典
    引用文献・参考文献

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