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サイエンス超簡潔講座 動物行動学

サイエンス超簡潔講座 動物行動学

トリストラム・D・ワイアット(著), 沼田英治(監修), 青山 薫(訳)

 
サイエンス超簡潔講座 動物行動学
 
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ISBN978-4-315-52369-0
四六判/224ページ
発行年月日:2021年5月15日
定価:1800円(税込)

 

 動物がどのように行動するかは,生存や繁殖に関わる非常に重要な事柄です。人類は有史以来,動物たちの行動に関心をもち続けてきました。この「サイエンス超簡潔講座」はコンパクトながら,動物の行動がどのように進化したか,また,どのように発達するのか(遺伝子,エピジェネティクス,経験の相互作用などの観点から),そして動物社会および集団行動を理解する方法について,十二分に学ぶことができます。
 動物行動学を専門とするワイアット博士は,研究を通して明らかになった哺乳類,チョウ,ミツバチ,魚,鳥などの本能や社会的学習や文化についても解説します。
 動物たちの行動を学ぶ一般教養としても,動物行動学を学ぶ学生のみなさんの教科書としてもおすすめの一冊です!

 

CONTENTS

  • 第1章 動物たちはなぜそのような行動をするのか

    狩りから動物行動学へ
    ティンバーゲンの「四つの問い」
    「四つの問い」を統合する

     
    第2章 感覚と応答
    コウモリとガ
    感覚入力
    神経回路
    ホルモンと行動
    寄生虫による操作
     
    第3章 行動はどのようにして発達するのか
    成功のためのレシピ
    氏か育ちか
    刷り込み
    遺伝子と行動
    進化、遺伝子のコ・オプションおよび遺伝子調節
    脳の遺伝子発現に対する社会的影響
    表現型可塑性と発達経路
    性決定、そしてオスとメスの行動
    2世代から何世代にもわたる効果
    モデルシステムとしての鳥のさえずり
    遊び
     
    第4章 学習と動物の文化
    すべての動物は学習する
    学習は行動反応に柔軟性を与える
    将来のために食料を隠す
    学習するハチ
    社会的学習と文化
    道具の使用
    動物たちは何を考えているのか
     
  • 第5章 生き残るための信号
    メッセージを伝える
    正直な信号
    ミツバチのダンス
    ベルベットモンキーの警戒声
    種間コミュニケーション
    信号の搾取ー 盗聴と欺瞞
     
    第6章 勝利のための戦略
    行動生態学
    経済的な「決定」
    資源をめぐる競争
    子育てと配偶システム
    性比
    性淘汰
    精子競争と隠れたメスの選択
    性的対立
    利他主義を説明する
    血縁者を優遇する
    協同繁殖
    真社会性の進化
    進化的軍拡競走
    行動生態学の未来
     
    第7章 群れの英知
    自己組織化
    集団運動
    集団的決定
    アリの道しるべ
    シロアリの巣
    ミツバチの民主主義
    自然淘汰と集団行動
    自己組織化モデルの応用
     
    第8章 行動を応用する
    ともに生きていくには
    人間と動物の対立を減らす
    行動と動物保護
    人間が引き起こす地球規模の変化
    飼育下での動物福祉
    伴侶動物を理解する
    今後どんな動物に注目すべきか
     
    参考文献
     

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