ジョン・ウォラー(著), 廣野喜幸(監修), 亀濱 香(訳)
東大に合格できる人は,その親も頭がいいのだろうか? オリンピックの金メダリストは代々,運動神経がいいのだろうか? このように,「遺伝」というものについて,考えたことはないでしょうか? 遺伝とは,古代から何千年にもわたって考えられ続けてきたテーマですが,差別や偏見にもつながる,誤った考え方が正しいとされたこともあり,生命の神秘でありながら、男尊女卑・人種差別の歴史でもあります。本書では,そうした歴史的に長く,誤って捉えられてきた遺伝に関する考え方から,遺伝の歴史的発見,優生論やジェンダーなどの歴史的考察、現代における遺伝子解析や遺伝子治療など,遺伝に関するさまざまな解説をします。古代ギリシャのアリストテレスの時代から現代の医療,果ては未来に至るまで,「遺伝」に対する考え方の変遷と,正しい知識が身につく一冊です。
始まり子を授かるという奇跡種・体液・空気偉大なる統合者クラウディウス・ガレノスセックス( 生物学的性)・ジェンダー( 文化的性)・生物学想像と類似野蛮人と平民
植物学者柔らかい遺伝・硬い遺伝硬い遺伝、前面に遺伝・貧困・優生学性・ジェンダー・生物学科学的人種差別人種・奴隷制・植民地化