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サイエンス超簡潔講座 犯罪学

サイエンス超簡潔講座 犯罪学

ティム・ニューバーン (著), 岡邊 健(監修), 大庭有美, 林カオリ(訳)

 
サイエンス超簡潔講座 犯罪学
 
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ISBN978-4-315-52340-9
四六判/192ページ
発行年月日:2021年3月15日
定価:1900円(税込)

 

 犯罪学者という言葉を聞いて,どのようなイメージが思い浮かぶでしょうか? スマートな推理で殺人犯を特定する名探偵のような存在でしょうか? 緻密な分析で事件を解決に導く捜査官のような存在でしょうか? 実際の犯罪学者は,刑事ドラマやサスペンスに登場するようなヒーローとは異なり,「犯罪」という存在そのものに向き合い,犯罪の傾向や犯罪性の本質,防犯の方法などを地道に研究しています。
 犯罪学は比較的新しい学問で,その起源は18世紀後半にあります。それまで「犯罪学」という名称は存在せず,学問分野として認識されたのは20世紀に入ってからのことです。本書は,現役の犯罪学者が犯罪学の歴史をたどりながら,「犯罪を行うのはどのような人なのか?」,「犯罪はどのくらい発生しているのか?」,「犯罪を防ぐにはどうすればいいのか?」など,さまざまなテーマで多角的に犯罪学を語ります。
 誰もが犯罪の被害者になり得る現代社会。本書を読むことで,犯罪の傾向や,犯罪が起こりやすい場所,犯罪を防ぐ方法など,犯罪のことを正しく理解することができるでしょう。

 

CONTENTS

  • 第1章 はじめに

    第2章 犯罪とは何か?
    相対性
    刑事司法の焦点
    犯罪かハームか?

    第3章 誰が犯罪を行うのか?
    ホワイトカラー犯罪
    犯罪の分布
    犯罪からの離脱
    誰が犯罪を行うのか?

    第4章 犯罪はどのように計測されるのか?
    計測の始まり
    新たなアプローチ
    統計はどれくらい信頼できるのか?
    犯罪調査

    第5章 近年の犯罪の傾向を理解する
    戦後の犯罪の激増
     
  • 第6章 犯罪の減少を理解する
    経済
    処罰
    警察活動
    セキュリティと予防
    妊娠中絶法の改正
    有鉛ガソリン
    最終的な見解

    第7章 犯罪をどうコントロールするのか?
    刑罰の傾向
    社会化とインフォーマルな社会統制
    犯罪をどのようにコントロールするのか?

    第8章 犯罪を防ぐにはどうすればいいのか?
    状況的犯罪予防
    日常活動理論
    再被害化
    転移と拡散
    予防の焦点

    第9章 犯罪学はどこへ行くのか?

    参考文献,引用元

FAQ