誰もが一度は,自分という存在について,考え込んだり,悩んだりしたことがあるかもしれません。 本書は「人であるとはどういうことか」という疑問について,40年にわたって考え続けてきた哲学教授の考察をつづったものです。「夢の中で別人になった自分は,自分なのか?」,「1時間後に計画していた行動と別の行動をとった自分は,別人なのか?」「子どもの頃にダンサーになりたいと思っていた自分と,哲学者になった自分は別の人物なのか?」など,さまざまな例を用いて,その答えを探っていきます。 筆者のユニークな考えに触れることで,自分という存在について,まったく新しい発見を得ることができるでしょう。
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