遠い昔,みずから考えて動く機械などは空想上のものでしかありませんでした。しかし現在,技術がめざましく発展して,AmazonのAlexaやiPhoneに搭載されたSiri,MicrosoftのCortanaなど,人工知能を利用したサービスや製品が次々と生み出されています。 本書では,空想にすぎなかった人工知能が少しずつ発展をとげていくさまを,100個のトピックでご紹介します。それぞれのストーリーがおもしろいだけでなく,美しい写真や絵画が理解をより深める構成になっています。 三目並べやオセロなどの簡単なゲーム,アバカスというそろばんのような道具,観客を喜ばせるためにつくられたからくりアヒル,『フランケンシュタイン』といった文学作品や『2001年 宇宙の旅』などの映画…。人工知能の発展には,技術の進歩にくわえて,小説や映画,ゲームなどの娯楽も大いに貢献してきました。 「人工知能」の言葉が秘める奥深いエッセンスがよく理解できる一冊です。
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