アン・ルーニー(著), 吉富節子(訳)
微分積分,三角関数,無理数,平方根,円周率…。無機質でとっつきにくい言葉が多く,数学に対して知らず知らずのうちに苦手意識を持っている人は多いです。しかし,たくさんの人たちの熱い情熱と鋭い知性,そしてなにより努力によって数学の体系が打ち立てられてきた歴史を知れば,数学への印象が変わるかもしれません。 本書は,人類の発展のかたわらにかならずあった「数学」の歴史を,数学の研究にたずさわった人びとにスポットライトを当てながらわかりやすく語ります。 ピタゴラス,ガウス,ニュートン,オイラー,フォン・ノイマンなど言わずと知れた数学者はもちろん,アリストテレス,ナイチンゲール,デカルトやバートランド・ラッセルといった,「数学者」として紹介されることの多くない意外な人物たちも登場します。