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哲学大図鑑

Newton大図鑑シリーズ

哲学大図鑑

 
哲学大図鑑
 
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ISBN978-4-315-52585-4
B5変型/208ページ
発行年月日:2022/08/15
定価:3300円(税込)

 

 

 人類が2500年以上にわたってつくりあげてきた知の結晶”それが「哲学」です。私たちが「科学」とよんでいる学問は,かつて哲学に含まれていました。そして,17世紀から19世紀にかけて,哲学から分かれ,科学として発展しました。
 実をいうと,今では科学者とよばれるガリレオやニュートンも,みな哲学者だったのです。哲学者たちは,はるか古代ギリシャの時代から,さまざまな現象を見て,「なぜだろう?」と疑問に思い,その答えを考えつづけてきました。現在,科学技術が発展し,私たちの豊かな生活が築かれたのも,そんな哲学者たちの知の営みのおかげといえるかもしれません。
 科学が哲学からわかれたといっても,現代においても科学は哲学と密接に関係しています。たとえば,時間をどのようにとらえるのか? 脳という神経のかたまりには「心」はどこに存在しているのか? 宇宙はどのようなしくみになっているのか? など科学者たちが哲学的な答えを考えています。
 またゲノム編集などの科学技術が発展や新型コロナウイルスの蔓延などで,生命倫理や公衆衛生倫理が注目を集めています。もちろん,倫理は哲学の一つの分野です。
 本書では,哲学の歴史をたどりながら,それらを一つひとつ紐解いて見ていくことにしましょう。
 

CONTENTS

  • 1 神話から哲学へ
    哲学のはじまり
    最初の哲学者
    ピタゴラス
    原子論
    無知の知
    イデア論
    経験と観察
    万学の祖
    プラトンからプトレマイオスまで
    原子と空虚
    ヘレニズムの哲学
    COLUMN 哲学の四つのテーマ
    COLUMN 東洋哲学
    COLUMN 孔子と老子
    COLUMN 新プラトン主義
     
    2 科学の誕生と哲学
    オッカムのかみそり
    地動説
    火星の軌道
    帰納法
    自意識
    演繹法
    物理学と決定論
    経験論① 
    科学の誕生
    COLUMN イスラム哲学
    COLUMN パスカルの賭け
     
    3 科学の発展と近世・近代哲学
    機会原因論
    経験論②
    経験論③
    コペルニクス的転回
    理論理性と実践理性
    実践理性と道徳
    弁証法
    功利主義
    ラプラスの悪魔
    進歩思想と進化論
    エーテルの風
    マッハの原理
    中立一元論
    科学的実在論
    無意識
    集合論の矛盾
    論理実証主義
    仮説演繹法
    反証可能性
    パラダイム・シフト
    COLUMN 力への意志
    COLUMN 日本の哲学
    COLUMN 精神分析
    COLUMN 正義と社会
     
  • 4 科学と歩む現代哲学
    個別科学の哲学
    時間の哲学
    エントロピー増大の法則
    量子論の哲学
    多世界解釈
    動物倫理
    生命倫理
    心の哲学
    脳科学と哲学
    心の理論
    人工知能の倫理
    公衆衛生倫理
    COLUMN 存在と時間
     
    5 倫理と哲学
    ゲノム編集ベビーは許されるか?①
    ゲノム編集ベビーは許されるか?②
    人工知能の責任能力①
    人工知能の責任能力②
    トリアージの倫理問題①
    トリアージの倫理問題②
    公衆衛生と自由①
    公衆衛生と自由②
    動物実験の倫理①
    動物実験の倫理②
    外来種駆除の倫理①
    外来種駆除の倫理②
     
    6 哲学思考を学ぶ思考実験
    デーモン仮説
    中国語の部屋
    経験機械
    箱の中のカブトムシ
    止まった光
    ニセの小屋
    火星遠隔転送機
    ガリレイの船
    ギャバガイ
    テセウスの船
     
    7 哲学の道具論理学
    論理とは何か
    論理学とは
    判断と推論
    命題
    三段論法
     
    基本用語解説
    索引
     

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