私たちは目に入ってきた「光」をとらえることで,世界を見ています。光はあまりに身近すぎて,その存在を意識することはあまりないかもしれません。でも,光にはたくさんの不思議がつまっています。たとえば,空気は透明なはずなのに,なぜ空は青いのでしょうか? 夕焼けで空が赤くなるのはなぜでしょうか? なぜ虹はカラフルに見えるのでしょうか? そもそも光の正体とはいったい何なのでしょうか? 光の正体をめぐっては,数多くの科学者がその解明にいどんできました。光の正体を解き明かす鍵となったのは,その速度でした。科学者たちはさまざまな工夫をこらして,猛烈なスピードで進む光の速度を測ることに成功したのです。そして20世紀前半,天才物理学者であるアインシュタインは,光の速度についてのある疑問から,この世界の常識をひっくり返すような大発見をしました。 本書では,光の性質と,その正体について,生徒と先生の対話形式でやさしく解説します。光の性質を知れば,身近な不思議な現象のしくみがみるみるわかるでしょう! どうぞご覧下さい!
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