東京大学の先生伝授
文系のためのめっちゃやさしい
「今日は天気がいいから布団を干そう♪ 」といったささやかなことから,「台風」や「集中豪雨」など,命に関わるような災害まで,私たちの暮らしは,「天気」に大きな影響を受けています。 「天気」とはずばり,「大気の状態」のことです。晴天や大雨といった天気の変化は,気温や水蒸気,雲,気圧,風といった,大気のダイナミックな動きによってもたらされます。私たちが毎日目にする「天気予報」は,こうした大気の状態を観測することで予想されているのです。 本書では,天気について,生徒と先生の対話を通してやさしく解説します。本書を読めば,普段何気なく眺めている雲や吹く風から,天気の情報を読みとれるようになるでしょう。ぜひご一読ください!
STEP1. 雲はどうやってできる? 雲の正体は,水や氷の小さな粒 雲粒が合体して, 100 万倍の大きさの雨粒ができる 個性豊かなさまざまな雲 雲の形は,上昇気流と水蒸気で決まる 積乱雲が大雨と大雪をもたらす 不安定な大気が積乱雲を生む 温かい空気と冷たい空気がぶつかる前線 雪の形は,育った環境しだい? 天気は操作できるの?
STEP1. 春夏秋冬の日本の天気 天気を左右する重要要素「 低気圧」と「 高気圧」 四つの高気圧が,日本に四季をもたらす 冬の気象:シベリアからの冷たい空気が大雪を降らす 春の気象:シベリア高気圧の弱体化が,春一番をよぶ 梅雨:暖気と寒気のせめぎ合いで,雨が降る 梅雨明け:太平洋高気圧が梅雨前線を追いはらう 夏の気象:二段重ねの高気圧が,日本を猛暑にする 夏から秋:海の上で発生した台風が日本をおそう 秋の気象:秋の空模様は,変わりやすい 太平洋側では夏,日本海側では冬に雷が多い STEP2. 日本と世界の天気を左右する風 地球をぐるりとまわる偏西風 偏西風に乗った温帯低気圧が,西から天気をくずす 地球の自転が大気を動かす 大気の循環を生むコリオリの力
STEP1. スーパー台風と集中豪雨 積乱雲が集まって台風になる 台風はカーブをえがいて,日本にやってくる 「スーパー台風」が日本にやってくるかもしれない 巨大積乱雲「スーパーセル」が竜巻を生む 一列に並んだ積乱雲が「 集中豪雨」をもたらす STEP2. 異常気象はなぜ発生する? 30 年に1 度の極端な気象を異常気象という 異常気象はさまざまな要因がからみあっておきる 地球温暖化は確実に進行している 北極の氷が夏にはすべてとけるかもしれない 偏西風の蛇行で,ロシアを熱波がおそった 世界の気象をかえる「エルニーニョ現象」
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