文系のための 東大の先生が教える 心の健康科学

文系のための東大の先生が教える

心の健康科学

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文系のための東大の先生が教える 心の健康科学
 
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ISBN 978-4-315-52841-1
A5判/カラー2色刷/304ページ
発行日:2024/09/10
定価1650円(税込)

 

 これまでは,「気分がふさいで会社に行けない」とか,「授業中じっと座っていられない」といった,気持ちの変化や変わった行動に対して理解を得られず,苦しむケースは少なくなかったようです。

 しかし現在では,こうした症状は単なる「甘え」や「性格」のせいだけではないことがわかってきました。たとえば「うつ病」は,「セロトニン」という脳内の化学物質が関係しています。また,病気とはことなる「発達障害」の認知も進んでいます。このほか,若い世代の「スマホ依存」や「ゲーム依存」が深刻化するなど,現代は“精神の病気”への関心が高まっているといえるでしょう。

 本書では,さまざまな精神疾患について紹介するとともに,治療方法や予防についても解説します。本書を読めば,精神の病気についての知識や理解を深めることができるでしょう。ご期待ください!

 

 

CONTENTS

  • 【試し読み】Bunkei_MentalHealth_5.jpg
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    1時間目:いろいろな心の健康問題

    STEP1. 心の健康問題を知ろう
    「心の健康問題」は誰にとっても身近なもの
    心だって,体と同じようなケアが必要
    精神疾患の種類は500 以上!
    精神の正常と異常の境界は線引きできない

     

    STEP2. 誰もが発症しうる「うつ病」
    15人に1人が発症しうる「うつ病」
    うつ病ってどんな病気?
    うつ病のとき,脳では何がおきている?
    うつ病のサインを感じたら
    躁状態とうつ状態をくりかえす「双極症( 双極性障害)

     
    2時間目:誰もがなりうる「依存症」

    STEP1. 依存症って何?
    身近にひそむさまざまな依存症
    依存症は,何気ないきかっけからはじまる
    「熱中」と「依存」の境界線とは?
    人はなぜ依存し,やめられなくなってしまうのか
    依存症を引きおこす脳のメカニズム
    依存症は「性格」や「意思の弱さ」とは関係ない

     

    STEP2. さまざまな依存症~物質依存
    依存性のある薬物がやめられない「物質依存」
    「薬物依存症」を引きおこす薬は3種類
    依存はこうして進んでいく
    手に入りやすいことも原因の一つ「アルコール依存症」
    アルコール依存症は「環境」も重要
    苦悩の緩和が依存につながる「抗不安薬依存症」
    コーヒーやエナジードリンクも要注意「カフェイン依存症」

     

    STEP3. さまざまな依存症~行為依存
    心の苦痛を避ける行為に依存してしまう「行為依存」
    “ 賭ける” 行為にのめり込む「ギャンブル依存」
    10~20代の7%が「ゲーム障害」
    中高生をむしばむ「インターネット依存」
    インターネット依存の心理状態「FOMO 」
    依存症の治療は,“ 回復を続けていく”こと

     
  • 3時間目:脳の特性「発達障害」

    STEP1. 発達障害とは?
    発達障害は三つに分かれる
    10人に1人は発達障害かもしれない
    大人になってはじめて気づくこともある
    発達障害は脳神経系の発達の仕方と関連がある

     

    STEP2. コミュニケーションが苦手な自閉スペクトラム症(ASD)
    ASDの症状は大きく分けて二つある
    男の子の有病率は女の子の約2倍
    自閉症とアスペルガー症候群がASDにまとめられた
    ASDには内側前頭前野のはたらきが影響する
    脳の体積がかたよっている傾向がある
    ASDには遺伝子がかかわっているかもしれない

     

    STEP3. 不注意や落ち着きのなさが特徴注意欠如多動症(ADHD)
    ADHDの症状は3タイプ
    ADHDにはドーパミンが影響している
    脳の「基底核」が通常より小さくなっている

     

    STEP4. 限局性学習症(LD)と,発達障害への対応
    読み・書き・計算が困難「限局性学習症( LD )」
    クラスに1~2人はLD
    情報伝達· 処理のルートに問題がある
    発達障害の人はメンタルヘルス不調を引きおこしやすい
    周囲の対応が生きづらさをやわらげる

     
    4時間目:心の不調や精神疾患への対応法

    STEP1. 心の健康問題や精神疾患におこなわれる対応
    当事者の心に寄り添う「 カウンセリング」
    無意識に注目する「精神分析法」
    問題を引きおこしている行動を修正「行動療法」
    認知のパターンを修正「認知行動療法」
    社会での適応力を身につける「生活技能訓練法( SST )」
    集団の力で回復を目指す「グループ療法」
    ありのままの自分を受け止める「マインドフルネス」
    深いレベルの認知にアプローチ「スキーマ療法」
    脳機能に直接作用する「薬物療法」

     

        


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