10を何回くりかえしかけ算すると,1000になるでしょうか? 答えは3回です。「対数」とは,このように,かけ算をくりかえす回数をあらわすものです。高校の数学で登場し,たくさんの高校生を苦しめているようです。 対数は,今から約400年前の大航海時代に生まれました。GPSなどなかった当時,船の正確な位置を知るためには,膨大な計算が必要でした。そこで,計算を簡単にする“魔法の道具“として,対数が考えだされたのです。 本書では,対数が誕生した歴史や対数の考え方を,生徒と先生との対話を通してやさしく紹介します。対数を利用した「計算尺」や「対数表」を使って計算を行うことで,対数の魔法をきっと実感できるはずです。ぜひご一読ください。
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