「あいつのすごさは次元がちがう」「異次元ワールドへようこそ」「二次元アイドル」等々,「次元」という言葉は普段,いろいろな場面で目にします。そもそも「次元」とは何なのでしょうか。 次元とは,簡単にいえば「動くことができる方向の数」だといえます。縦か横の一方向にしか動けない世界は1次元,つまり「線」です。縦か横の二方向に動ける空間は2次元,すなわち平面の世界で,そこに立体は存在できません。縦·横に加えて上下に動ける空間が3次元で,私たちが今存在している世界です。つまり,私たちは3次元空間の住人だといえるのです。ところが現代物理学によれば,「この世界は3次元より多いかもしれない」とも考えられています。 本書では,次元とは何か,さらに3次元をこえた高次元空間について,生徒と先生の対話を通してやさしく解説します。本書を通して,不思議な次元の世界に触れてみてください。お楽しみに!
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