ご飯,肉,魚,野菜などのあらゆる食べ物には,私たちが生きていくために欠かせない栄養素がたくさん含まれています。お箸や手でつかめるほどの“大きな”食べ物が,細胞の中に入れるほどの小さな栄養素に分解されることを「消化」といいます。 この消化をになう一つ一つの臓器をじっくりみてみると,実に個性あふれる世界が広がっています。口から入った食べ物が飲みこまれるまでには口,喉,食道が見事な連携プレーを行います。その先では,強烈な酸を含む胃液を出す胃が待ち受けています。そこを通過したあとの食べ物は,消化の要となる膵液や胆汁とまざり,ついには緻密なつくりで表面積を広げた小腸で吸収され,体中に運ばれます。ぜひ,本別冊を手にとって,壮大な消化の旅をお楽しみください。
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