単細胞生物から多細胞生物へ
 
 動物あるいは植物の真核細胞は、単細胞生物からしだいに多細胞生物への道を進みはじめるようになった。
 動物では分裂した細胞が集合し、まず、発生における桑実胚のような体になり、さらに内部が中空になって、胞胚型の動物を生じた。
 現在、このような段階の体制をもつ動物には、中生動物のニハイチュウやチョクユウチュウがいる。
 次いで陥入により原口や原腸をもつ、のう胚型の生物が出現した。
 これに相当するものにやや群体型の海綿動物や、二胚葉型の明確なヒドラやクラゲのような腔腸動物がいる。
 やがて、外胚葉と内胚葉の二胚葉の間に中胚葉を生じ、三胚葉型の動物が生じて、プラナリアのようなヘン形動物が出現し、さらに中胚葉内に体腔をもつミミズのような環形動物が進化していったと考えられる。
 植物でも、桑実胚型から胞胚型へ発達する段階にあるとみられるクワノミモやボルボックス(オオヒゲマワリ)のような群体型の藻類がある。
 これはやがて一層の多細胞から、管状あるいは二層の多細胞体からなる藻類を経て、高等植物へ進化していったものと思われる。