最も“かたい”材料 ●Science 
2007年2月2日号
ダイアモンドよりも変形しにくい材料が新たにつくりだされた。


 外部からの力に対して,ひずみなどの変型がおきにくい物質は,「粘弾性率(ヤング率)」という値が高い。これまで,最もかたく,ヤング率が最も高い物質はダイアモンドとされてきた。
 アメリカ,ワシントン州立大学のヤグリンスキー博士らは,ダイアモンドよりヤング率が高い複合材料をつくりだした。この材料はスズに「チタン酸バリウム(BaTiO3)」の粒子をまぜてつくられた。BaTiO3は,結晶の体積や形がある温度で変化することが知られている。しかし,材料中では,周囲のスズによって結晶構造の変化がおさえられるために,ある温度範囲で特定の構造をとる。その構造では,外部からのエネルギーをためこむことができるために,圧縮されにくい性質をもつという。そのため,複合材料が非常に変形しにくくなった,と博士らは考えている。
 変形が望ましくない分野で,高機能な材料としての応用が期待できる,と博士らはのべている。


 

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