原始生命がつくった地層 ●Geology 
2006年4月号
世界最古級の地層から,原始生命の痕跡が発見されたようだ。


 南アフリカには,世界最古の地層群として知られる「ムーディーズ層群」がある。この地層群は,今から約32億年前の砂岩で形成されている。
 アメリカ,オールド・ドミニオン大学のノフケ博士らは,この地層群の中に,めずらしい地層を発見した。その地層は,しわ状,ロール巻状,ひびわれ状の特徴的な構造をもつという。これらの構造は,現在の潟や浅瀬にみられる地層のもつ構造と非常によく似ていた。潟や浅瀬では,微生物がこうした構造をつくりだすことが知られている。さらに,このムーディーズ層群には,微生物が堆積してできる「微生物マット」とよばれる地層と,よく似た特徴をもつ薄い地層があることがわかった。これらの結果から,この層群のもつ特徴は微生物によってつくられた可能性が高いという。
 この結果は,約32億年前に,微生物が存在したことを示す新しい証拠となる,と博士らはのべている。


 

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