宇宙から深海まで

20世紀に入り、人類の目は「宇宙」と「深海」という二つのフロンティアに向けられるようになった。
人間の活動領域を高度という尺度でとらえてみると、高度約1万キロまでの利用が、私たちの生活にいかに重要かがわかるだろう。 10キロ上空ではジェット機が行き交い、500キロ付近ではスペースシャトルによる人工衛星の放出や修理などが行われている。 また、高度150〜3万6000キロまでの軌道には、約4700個もの人工衛星が打ち上げられており、地球観測や気象観測、衛星通信、天体観測などを行っている。
一方深海は、太陽光線がまったく届かず、何百気圧もの水圧がかかる過酷な環境である。 そこに生息する深海生物は、私たちの想像をはるかにこえる奇妙なものである。 海底下のマグマに熱せられた海水が噴き出す「熱水チムニー」付近では、熱水中の硫化水素などを栄養源にする細菌を中心に、エビやカニの仲間、チューブワームなどが群がって生息している。

(c)高島達明/日本校文館/Newton

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